裁判関連 » 2009/11/20 口頭弁論要旨(飯岡)

口頭弁論要旨 2009年11月20日

飯岡三和子

 私は玉川2丁目に生まれ、戦災で自宅を失って地方にいた間を除き、約70年間、自然環境も人間関係も良好なまちを大切に思って生きてきました。 この4年、弁護士や原告、証人の弁論で問題点は言い尽くされていますが、結審にあたり、ここに生きてきたものとして、2つのことを申し上げます。

1つは、住民が自ら守ってきた良好な自然環境や生活環境が、(地権者の命までもが)再開発によって、破壊されてきたることに対する怒りです。
工事が進むに従い、目の前に立ちはだかる超高層ビルによる予想以上の被害、日照が妨げられる一方、朝日が当たると超高層マンションの大きなガラス面が巨大な光のかたまりとなって周辺を威圧します、風が吹けば建物の唸り声におびえ、あまりにビルが目の前なので、上から見たら家の中が見えるのではないかとの不安等々、何よりもその圧迫感にあらためて私たちは、怒りを強くしています。
今現在、工事そのものの迷惑も枚挙にいとまがありません。個人の家の工事だって、近所に説明し迷惑をかけますと挨拶があります。公共工事だからと、道路が回り道になるとか、夜間工事をするとかを、看板1枚で知らせるだけで、周辺住民への説明がないことも、私たちの不信感に油を注いでいます。

2つは、こういうことに税金が使われることに対する疑問と怒りです。
公共性があるからと、多額の税金が投入されることに、周辺住民はもとより、通りかかった人も、「え?税金が使われるのですか?」とびっくりします。 超高層マンションやショッピングビルのどこに公共性があるのかと、地元ならずとも怒りを大きくしています。
本法廷で、「税金が使われるような公共性はない」と言うことを岩見先生が証言したことは、感動的でした。「道路や交通広場を作るのが公共性なのだろうか?」と疑問に思っていた私たちの思いを都市計画の本質論から、「公共性とは何か?」と改めて論じてくださいました。
裁判所におかれましても、ぜひ、これを受け止めていただきたいとお願いする次第です。

公共性の無いこの事業に、これ以上税金を使うのは許せない、の思いでいっぱいです。まして、このままでは、まだ事業認可の下りてないUa街区に、さらに巨大なホテルとオフィスビルができるという計画にも税金が使われようとしています。
これ以上、住民に苦痛をあたえないよう、住民の立場に立った、裁判所の判断を重ねてお願いします。

以上

このページのトップへ戻る